あんきら!?狂騒曲について Ver. after 宮城公演
Ver.云々は、フルが出る前に書いてしまおうかと思って脳内にあった構想の名残です。
というわけで、宮城公演お疲れさまでした。
順序いろいろ考えたんですが、宮城公演の話を書く前に、あんきらの話を書く事にしました。
よかったと思うところ
曲は悪くない
テクニカルにはよいと思います。
特にサビはよい。キャッチーだけどありきたりではないのでよく出来てると思います。
HappyHappyTwinの持ち曲が出来たこと
さすがにおねシンハピハピVer.しかなかったし、正式(?)に1曲ぐらいあってもいいんじゃないのとは思います。
キャラソン and/or ミュージカルとしてはアリ
1番で揉める、2番から本格的にケンカ→仲直りみたいなギミックは、
キャラソンとして、もしくはミュージカルとしてはきちんと成立していると思います。
よくなかったと思うところ
「電波ソング」なところ and/or キャラクターソングなところ
とにかくキャラが強い二人なので、電波ソングの感じがいいかなぁ
http://lineblog.me/higedrivan/archives/67134207.html
別に「電波ソング」が嫌いってわけでもないんだけど。
アイドルマスターシンデレラガールズのキャラクターが歌う「アイドルソング」を期待しているのであって
アイドルマスターシンデレラガールズの電波キャラが歌う「電波キャラクターソング」は別に期待してないんだよな。
というところがある。
キャラが強いから電波、とかいう程度のノリで作られた電波ソングとかいらないんだよなぁ個人的には。
あと杏に関しては「あんずのうた」があるから2曲もいらんというのが正直な気持ちとしてある。
ちなみに「あんずのうた」はクソ電波ソングだけどギリギリ「アイドルソング」として読めるラインにあると思っていて、
あれをアイドルソングと言い張れる世界観の広さがシンデレラガールズの本来の魅力だと私は思う。
じゃあ「アイドルソング」と「キャラクターソング」の違いってなによってまぁ要するに作中の舞台で、ファンの前で何度も歌ってると看做せるか?という問題である。
詳細はメルヘンチェンジに対する批判とかを調べればいいんじゃないかな。
で、「狂騒曲」はどうかって言うと、まぁ一義的にはやっぱり「キャラクターソング」なんじゃないのと思う。
二人のやり取りを「エモい」「尊い」と受け取る場合には、あそこで起きている不平やケンカは一応ガチなのであると理解せざるを得なくて、その場合あれを舞台でやってたら事故もいいところなのでアイドルソングとは看做せない。
アイドルソングであるという地点から出発するなら、精々あそこで行われていることは誇張された再現劇であって、あれが反復されてると思うとちょっと茶番感がありませんか?と思う。
というか実際問題リアルライブでもこれから何度か繰り返し披露することになるわけで、それで毎回尊みを感じられるのか?というのはハードルとしてあると思うけどまぁ射程がブレるのでおいておく。
ちょっと言葉を尽くしたけど、でもこれは「私が求めていたものと違う」という話であって、客観的なクソ性があるとまでは言ってないことに注意。
デレステのイベントコミュとの食い合わせがクソ
これは割と客観的にクソな話。
キャプをコピーしてブログに上げるのをがめんどくさかったのでついったー経由で失礼します&ネタバレです。
そもそも「あんきら」と「HappyHappyTwin」を対比概念として持ち出すのが変なんだけど、ここでの文意上は
- あんきら:ただの仲良し2人組
- HappyHappyTwin:プロとしてお仕事が出来る2人組
の象徴としてしまっている。
現実はせいぜい前者がアンオフィシャルなカップリング風の呼び名で後者はオフィシャルなユニット名、程度の差なのにも関わらず、それ以上の強い意味を、杏のセリフとして持たせてしまっている。
にも関わらず、曲の名前が「あんきら」って意味分かんなくないですか。
せめて例えば、上のセリフの後に続くのが「どちらか一方を選ぶ必要なんてない」的な、二者択一を拒絶する展開ならまだ分かるんですよ。でも二人で話し合って、HappyHappyTwinを選ぶと言ってしまってるのはおかしいでしょう。
あまりに雑すぎる。
というのがフルを聞く前の話で、かつフルを聞いた後でも有効な話なんですけど。
さらにフルを踏まえるとここも気になる。
いやいやお前等曲中でクソ揉めとるやんけ!ってなる。
ケンカをしていた2人は過去の2人、あんきらも過去に置いて来た2人…つまりどういうこと?という感じ。
別に全否定してるってわけでもないけど、そこに甘んじることはやめた過去のステータスを歌っている曲でデビューして、にも関わらず新しいステータスになっているユニット、自己言及で矛盾してしまっているのではないでしょうか。
まー正直デレステのコミュの品質が低いとかいうの今に始まった話ではないし、微妙なライターが筆を滑らせた以上の結論には到達できそうもないんですけど。
とはいえ細かいことを言うとコミュ上ではこの曲は2人の意見がかなり入った曲だという設定になっていて、そこでのきらりさんの要望とかを聞いてるとますますもにょってくるわけですよね。
なんなんでしょうねこれ。
正直デレステ実装曲として作られたわけであって、コミュと切り離して曲だけ評価しろってのも変な話だと思うんですよねー。
とはいえ絶対に曲が先に発注&完成しているはずだと思うし、なんだかなぁとしか言えない感じ。
その上実装時は1番しかなかったわけだし、なるべくして微妙評価になったなーと思うんですよね。
エモり散らすにはあまりにも陳腐
コミュをとりあえずゴミ箱に投げ捨てたとすると。
別に歌詞に書いてあることは異常だとは思わないんだけど、あまりにも表現が直接的すぎてなぁ、という感じがある。
2人がお互いへの気持ちを吐露するシーケンスとか、まぁ展開を詰め込むためにはすごく短い言葉でまとめなくちゃいけないのは分かるんだが、oh…陳腐&雑…という感じになってしまう。
もっと丁寧に言葉を尽くしてくれればもう少し評価は変わっていたかなーと思わなくもない。
一曲まるまるミドルテンポのバラードで、2番のメロでやってることだけをじっくりやってくれれば割と普通に褒めてた可能性ある。いやそれは自分の希望が入りすぎているっぽいな。
フリオチがあるから生きるギミックである、という部分もあるので…うーんまぁ若干無い物ねだりに踏み込んで来たのでやめますか。
まとめ
一応「あんきも」とかしょーもない、というかいう表面的な話を意図的に避けて観念的な話だけをしてみました。
表面的な部分だけに噛み付いてクソとか言ってる声ばかり拾われてクソではない!って返されるの不毛なのでまぁ基本的な論点整理と自分の感情整理として。